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since Aug.2009.......「声低く語れ(parla basso)」というのはミケランジェロの言葉です。そして林達夫の座右の銘でもありました。                        ふだん私は教室でそれこそ「大きな声で」話をしている気がします。そうしないといけないこともあるだろうと思います。けれども、本当に伝えたいことはきっと「大きな声」では伝えられないのだという気がします。ということで、私の個人のページを作りました。
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  思わぬ契機から「サッカー」のことを「勉強」することになってしまった。勉強といってもちょっと本を読む程度です。サッカーを「する」わけではありません。してもいいけど、とりあえずこの暑さの中ではやりたくありません。

とりあえずいま、村松尚登氏の『スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか』と、坂本圭氏の『美しいフットボールは生き残る』という2冊を読みつつあります。まぁ、このくらいで「勉強している」とはとても言えない。けれどもただ趣味で読んでいるわけでもありません。けっこう真剣に読んでいます。

ということで、私はいま、ちょっとだけ「スペイン・サッカー」に詳しくなりつつあります。ワールドカップは無関係ではありません。けれども「ワールドカップでスペインが優勝したから」というわけでもありません。だからイニエスタだったらたぶん、顔を見ればわかるけれども、シャビはわかりません。けれどもスペインサッカーがどういうバックグランドをもって、どういう組織と個人が作り上げられてきているのかということは少しだけ知るようになりました。

少し踏み込むと、ちょっと違う風景が見えてくることがあります。
ふたりの筆者はどうやら友人のようで、同じようなことを書いているけれども、ふたりとも日本のサッカーはどうやった強くなるのか、ということを真剣に考えています。それが真剣であればあるほど、その言葉はサッカーだけではなく、日本の教育、そのシステム、文化的風土、歴史、社会の仕組み、そうしたものから作られるメンタリティ… そうしたことに広がっていきます。これが例えば「名古屋グランパスはどうやったら強くなるのか」という設問であれば、きっとスポンサーのあり方、チームの運営と指導、サポーターのあり方などなどと限定された内容になるのでしょうが、「日本のサッカーは?」と問題をたてると、それが日本全体の課題にどこかでつながってくるようです。単純にサッカーの歴史が短いというようなことではなく、日本人がやっているスポーツだから、ということに起因する課題があるからです。
サッカーの本を読むことで思わぬ刺激を受けました。

勉強するというのはきっとこういうことなのだろうなと思います。筆者の方々もサッカーを通して様々なことを学び、私も、その視野から思わぬものをみることができる。そういう関連の中で人間の関わりはあるのだろうと思います。

興味がある人は一度読んでみたらよいと思います。

ただし、歴史や社会現状についての認識で、ちょっと間違っているなと思う点もあります。あるいは、ここで議論を止めてしまったらダメだろう、と思う点もあります。
それはきっとこれから様々な人びととの討議や検討を通じて深められていく論点になるのでしょう。いやもうそういうことは行われているのかもしれません。真剣にいろんなことを学ぶことは、思っているよりも大きな視野の広がりを、思わぬ視野の広がりをもたらしてくれるものです。
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